- マルアールオーナー
崩れない経営論(uniqloからhermesまで)
みなさんこんにちは。
オーナーの佐藤です。
先日「次は時代と経営について書きたい」と宣言していたのですが
この記事を書き始めて何回、下書き→delete を繰り返したことでしょう。。
「んで?結局言いたいことは何だった??」となりがちな私。
今日はちょっとドまじめな記事を書きたいと思います。

経営と言ってもド素人。
手探りすぎて誰にもおすすめできない道を辿り早14年。
14年だよ14年!!!!(あと3か月でね)
30歳だったはずの自分は気付けば44歳(当たり前か)
我ながらマッジでえらい、がんばった、神、と思う今日この頃。
謙遜してもしなくても、やっぱりシモキタで14年お店経営するって
本当に大変な道でした。
街もずっと工事してるしね。(これ一生やるな)
色んな知り合いの店が撤退していきました。
ただ服が好きで仕事にしちゃった私にとって、
今現在も「社長である」という自覚は、あまりありません。
ただ目の前のチャンスをこなして来たら今がある、的な?
でも個人的にはこの感覚って大切だなと思っていて。。。。
プレイヤー兼社長であることは今の時代必須な気がするからです。
だって時代の変化スピードが速い!から。
現場の変化を肌感覚でハンドリングしていかないと簡単に沈没しちゃう。
と思うんです。
世界的にまさか!!な状況になった今年のコロナ。
影響を受けなかった人は居ないでしょう。。。。
と、思いきや。。。
ほんっとに申し訳ありません。
正直に言います。
弊社、ほとんど何の悪影響もありませんでした(;'∀')
ありがとうございます、ありがとうございます。
むしろそれまでより何だかいい見通し?な位。。。。
で、この経営の記事を書こうと思ったのですが。
これまた正直に申し上げると、これまでの経営の中での方が厳しい局面がたっくさんありましたんですハイ。
このご時世に、お洋服で、店舗持って、真正面からセンス一本でやっていこうなんて(笑)
宝くじだけで生計立ててる人並みに「バクチ」な事に挑んでるのは分かってます(笑)
裏におじさんつ付いてんじゃーねーの?
実家金持ちなんじゃねーの?
とかいろいろ言われましたが、実家は貧乏だし、裏におじさんもいません。
30歳の無知な女が身一つで始めたお店でやんす。
(もちろん沢山助けて下さった方はいますよ!!)
でもねでもね、今までの14年の経験から培ったビジネスセンス的なものが、多分そんなに間違ってねんじゃねー??
と今回のコロナで思っちまったんです。
お店にもいろんな形態がありますが、お洋服屋という有形ですから、先に必ず「仕入れ」ありきですよね。
オーダーが入って必ず売れる、というわけでもない。
来るお客さんを待って、売る!
為、の物をあらかじめ買っておかないといけないんですよね。
コワいですねーー!あーコワい!!
だって、売れなかったらどうしよう!!!???
という恐怖心、、、、がつきまと。。。。わなーーーい(笑)んだなこれが。
いつからでしょう?なくなりました(笑)
で、この仕入れの仕方。。。
仕入れ値っつーもんがありますでしょ??
私はこの「仕入れ値」ってやつとずーーーっと格闘してきました。
だって、通常のアパレルの原価率って高いんだもーーーん!!
ばかみたーい!!って内心ずっと思ってました。
だからどうやって無視してやろうか、とずっとずっと考えてきたんです。
で、いろんな事を試した結果!
すごい方法を確立したんですーーーー!
(あ、これは企業秘密なんで書けません!からの、書かないんかーーーい!!!)
同業者に言ったらあんぐりされると思います。
ありえへんって。
この原価率のからくりが経営存続の秘訣だと思っていて。
(いや、そこ教えろよ(怒)てなるわな)
それを導き出したものに、テイストの多さがあるのです。
て、テイスト?って何?
味?
いや、ジャンル、かな。
飲食で例えるなら、中華、イタリアン、和食、お好み焼き、とか
音楽で言ったら、ポップス、クラシック、演歌、とか
みたいなもんっす。
そのジャンルというかパイの多さを武器にしてきました。
どーゆー事かっていうと、
大体の方が職業って一つですよね?
だけど、時代のあおりを受けて良いときも悪い時もある。
でも、何個かお仕事してたら良い方に流れれば崩れない。
みたいなことをマルアールという一個の店で確立したんです。
(でもこれ、政府も副業しなさいって言いだした位だからやっぱり俺合ってるとオモた)
いや、OLが夜水商売する、とかとはちょっと違うんだけど。。。
あくまでも「ファッション」ていうくくりの中での話です。
古着、新品、に始まり、フォーマル、カジュアル、とかでしょうか。
私はどうやら「感受性」というものがものすごく強いらしく、誰かとの会話や、ニュース、
天気、街の人の多さ、とかいろんな物から情報を受けて、全体とつなげていく感覚が強いみたいで、一日終わると頭がパンパンで眠れない事が多いんですが、そこを逆手に取って、攻めに徹してみたんです。
それこそ万年うつ病ですか?っていう日々も多かったんですが、店を存続していく以上強くなるしかないんで、インプットした物をアウトプットしていく力を仕入れに生かす!というサイクルを鍛えたんですね。
その結果、やっぱり、日々変わっていく社会とファッションの関係性みたいなものの原理が分かってきて、仕入れに反映させてきました。
そしたらやっぱり合致!するんですよね。
みんな自覚はしていないかもしれませんが、お洋服って天気と生活様式に一番左右されていて、コロナになった今、基本「外出着」は要らないんですよ。
でも、人間いつまでも我慢はできないので「リバウンド」も必ずある。
そういう心理戦がファッションには色濃く反映されるんです。
ずっとユニクロで我慢してきた人は、毎日使えるエルメスの安いコートがあったらほしくなるんです。
そういうジャンルの垣根を超えた心理戦にファッションはあるので、感受性が強くて心理的な事に細かい自分にはうってつけの職業だと思っています。
ここでちょっと話がそれますが、、、、
ここに至るまでの自分は、というと、基本120パーセント受け身な人生でした。
感受性をフルスロットルで使い、14年の内、約10年はリサイクル形態で、友人から入ってくる服をひたすら売ってきました。
好きか嫌いかは度外視。売れるか売れないか?だけを追って色んな方法で売ってきたんです。
でもある日、もう無理、となった。
詳細は省きますが、救急車で運ばれたんです(笑)
感受性がキャパオーバーを起こしたんでしょうね。
好きじゃないのに我慢してたコップがあふれちゃったんです。
これは自分の何かを変えるしかないと思ったんですね。
そうです。
受け身をやめる事。
絶対売れるブランドが付いたものを絶対売れる値段で買い取って売ればリスクはない。
でも楽しくないんです。
楽しくないと続かないんです。
だから勇気を持つことにしたんです。
「好き」を優先させることに。
何年も何年も間違えました。
「あれ?これ好きだと思ってたけど違うの?」
みたいな失敗を沢山繰り返し、ついに辿り付いた「好き」の感覚。
それって不思議なんですよね。
「自信」じゃなくて「確信」
「これは絶対売れる!なぜなら私が好きだから!!」
という確信が持てたら必ず売れるんです。
引き寄せの法則ですね。
自分にうそをつかない。
そしたら共感してくれる人って必ず現れるんです。
だから一点物だけど、毎日毎日、「自分の好き」をアップデートさせています。
売れる物を沢山売れば楽かもしれないけど、飽きちゃうんです。
何より、価値が劣る。それが許せないんです。
だから「探す楽しみ」を仕事にしてるので本当に毎日楽しいんです。
でも今そういう自分になれたのは、メンズでもギャル服でも子供服でも高くても安くてもとにかく受け身に徹して全部を売ろうと躍起になった年月があるからだと思っています。
ユニクロならユニクロの、エルメスならエルメスの値ごろ感が分かるようになったので、
ユニクロならどんな人が、エルメスならどんな人が欲しているのか?
というギアチェンジが上手くなったんですね。
これは貴重な財産だと思っています。
ああああああ
めちゃめちゃ書きなぐってモーター
写真もなくだらだら書いてモーター
ここまでお付き合い頂いた皆様ありがとうございます。
そんなこんなで佐藤は今日も素敵なお客様に素敵な物をバッチリご提供できてとっても満足でございます☆
タイトルに「経営論」と書きましたが、本当は「人生論」かな。
私にとってのお店はライフワークだから。
どうやってここまでやってきて、コロナの今も変わらず続けているか、をちょっと書きたくなったんです。
この一週間だけで「うつ病」という方に4人は会いました。
自分もかつてがっつりかかったことがあるし一ヶ月くらい精神科に入院もしました。
それぞれの辛さがあると思うけど、みんな真面目なんです。
真面目に受け身なんですよね。
でも、だからこそ、コロナで日常が崩れた今だからこそ、
受け身じゃなくて自分の「好き」にフォーカスしてみる勇気を持ってほしいと感じます。
自分の「好き」をごまかさなければ、必ず崩れないモノと出会えると思います!!
「好き」を認める「勇気」を持って下さい☆
違ったら間違ったで、もっかい起き上がって探すことを諦めないでください!
そしたらきっと、我慢して受け身でやってきたことも失敗も全部生かされる時が来ると思います!
なんかそんなことを経営論にかまけて伝えたかったブログでした☆
長々ご清聴(読ね)ありがとうございました☆
元気欲しい方は遊びにきてね、うふ。
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