- マルアールオーナー
感性の棚卸し。
更新日:2020年12月4日

突然ですが、「洋書」を買いました。
アメリカから取り寄せたので時間がかかり、
買ったことを忘れていたのですが本日到着。
開けてみてテンションがマックス↑↑↑
だってみてーーーーかわいーーーーー!!!!

なに?この靴?!素敵すぎる!!
しかも合わせてるの写真だし(笑)
背景は武骨なシャッターだし。
このコントラストよ!!
はい、こちら「クリスチャン ラクロア」
の本でございます☆
今は無き、知る人ぞ知るブランド。
昔、代官山に路面店がありましたねーー
高級すぎて見るだけでしたけど。。。。涙
今もライセンスでかろうじて名前はあるのかなー。
でも、何年経っても素敵な物は素敵ですね。

今回なぜこんな洋書ネタにしたかと言うと。。。
今自分の中で急激な棚卸が行われているんです(笑)
感性の棚卸し。
私は雑誌を一切見ません。
ファッション業界の業界紙やら情報もほとんど取り入れません。
廃業や開業、「+J」にしても、ニュースで見たな、位の状態で日々を過ごしています。
昔は繊研新聞やらWWDやらVOGUEやらELLEやら、、、
毎月見ていたんですが、脳みそがバグるので止めました。
よそはよそ、うちはうち、スタイルです。
かといって、現在の流れを無視した「古い」のもどうかと思うし、
若すぎて「痛い」のもどうかと思うし(笑)
常々言っていますが、TPOと天気に合わせたその日の「中道」を取るのが日課です。
ファッションは水物。。。
正解は無いし、間違いもない。
ただ、「売れる」ことだけが正解かと思っています。
そんな中、こんなご時世に、、、、
先月は去年よりいい売り上げが出て、本当に本当にうちのお客さまって神だな、と感謝の祈りをささげる日々でございます。(このくだりは明らかに自慢です)
感性に正解が無いように、経営にも正解は無いような気がしている今日この頃。
今月の23日をもって起業から丸14年が経ちます。
15年目に入るにあたり、自分の中でめきめきと湧き上がるやる気(笑)
実際、来年45歳になるんですが、年齢は関係ないですよねー。
明らかな肉体の衰えは否めませんが、うまく付き合いつつも、
感性は常にアップデートしていきたいんです。
80歳でも90歳でも可愛く素敵な女性って憧れます。
「老い」って年齢でもなく、「諦めの心」なんだと思うんですよね。
若くても老いてる子はいっぱいいるし、高齢でも青年の心の人もいる。
昔、私が超絶うつ病になった時、味を感じなくなった瞬間があったんですよ。
味を感じないし、食べたくもない、眠くもないけど、やりたいことも無い。
何ならトイレにも行きたくない(本当は行きたいんだよ)
本能というか、欲という欲がストップしちゃったんですよね。
今みたいにうつが認知されていない時代だったんで自分でも気づかなかったけど、
今思えばあれが「死」の前段階なんだろーなと思います。
若干23歳で一番老いていた瞬間でしたね。
あ、毎回本題までが長い。
時を戻そう。
でーーーーーー
なぜ、このラクロアの洋書を買ったかというとーーーー
今自分の中で何が一番好きで、ワクワクして、キラキラするか?の確認に最適な書だったんです。


このブランドの中に自分が表現したい世界観や感性がいっぱい詰まっている。
それはきっと「コントラスト」です。
オートクチュールの高貴な繊細さをベースにしつつも、スポーティなストライプを使ったり、正反対の生地や色味をかけ合わせたり。
甘さと辛さのバランスが絶妙!!
そしてこの本の構成すべてがそうなのですが、高級なオートクチュール
を皮肉るかのような倉庫や廃材、段ボールを背景にして撮っている写真の構図。
なんか、このコントラストに私はとても惹かれます。
正反対の感性を中和させるのはよっぽど芯が無いとできない事。
自分が常に思うミックスバランスにとっても近いデザイナーが
クリスチャンラクロアなんですよね。
もちろん、こんなに華やかな洋服を現代に着る必要はほとんどないと思うのですが、
この人の作品を見ていると、その中立具合にとっても勇気をもらえるんです。
ファッションって一見華やかで夢があってとっても素晴らしいと思うのですが、
全部が決まり過ぎているとお腹いっぱい、、というか、
逆に魅力に欠けるというか。。。
どこか、生気を感じない、、
個性がない。。。
私はそんな風に思っていて。
わが社の商品構成としてカジュアルとドレスを混在させているのもそんな理由の一つ。
ドレスショップでしか見せない顔も
Tシャツ屋でしか見せない顔も
どちらも見れちゃうことで、わかってくるその人の人間性があって。
どちらもその人には変わりなくて。
そんなコントラストを通して提案できるコーディネートがあったりして。
結果長くお付き合い頂けるお客様が多いのかな、と自負しています。
今ファッション業界は世界的にサスティナブルやらエコに傾倒していますが、それ自体が流行であるのなら本来の意味を持たないとも感じます。
明らかに華やかなお洋服やヒールの靴を不必要としている方は増えましたがそれでもスニーカーやスエットだけが蔓延する世界も悲しいですよね。
現に弊社ではドレスもヒールも売れています。
もちろんその時々で多少の変化はありますがそれもまた中立をとった感性ゆえ
と思っているんです。
そんなこんなで佐藤は今日も
自分の感性が鈍っていないか
諦めていないか
自分の中に希望はあるか
と自らと向き合って棚卸をしておる次第でございます☆
マルアールは15年目に入るにあたり、来年は更にパワーアップして独自の世界観を確立していきたいと考えています!!
これまでのご縁もこれからのご縁の方も、末永くよろしくお願い致します☆
ネクストステージをどうかお楽しみに!!
※最後に写真をつらつらと。。。

このスカートにデニムのアウターを合わせたい思い
(靴はコンバースのハイカット、出来ればオールレザーのサイドゴアタイプ)

この子にはサイハイブーツのパンツですか?というピタピタストレッチブーツを合わせたい。ももの絶対領域は見せない丈で。
できれば真っ赤な表革。

この子たちは、、、
可能性があり過ぎてノーコメントで(笑)

これは背表紙の写真。
段ボールなのにバエテルーーーーー以上
完。